ブラックリストに載るのが怖い

そもそも「ブラックリスト」というものは存在しません。業者から金銭の借入をして「延滞」「任意整理」「特定調停」「個人民事再生」「破産」という事故があった場合、信用情報機関にその情報が登録されることを俗にそう呼んでいます。この個人信用情報は、新たに業者と取引をする際、あなたが許可をしてはじめて見ることができるのです。許可がなければ家族といえども見ることはできません。また信用情報機関に登録されたことで社会的な制裁もありません。ただし新たなカードを作ろうとすると、５〜１０年の信用情報機関への登録期間中は、新たなカードを作ろうとしても審査に引っかかり作ることが難しいでしょう。これくらいの不便は借金体質のリハビリとして仕方がないと割り切りましょう。しかしそれを除いては特に日常生活で困ることはありません。

家族に知られたくない

家族に内緒で借金整理をすることは可能です。万全ではなくかなり神経をすり減らすでしょうが、方法はあります。しかしそもそも家族に隠し通そうとすると借金整理は必ずといっていいほどうまくいかないものです。事前に打ち明けてしまえばあなた自身の気持ちがすっきりし、借金整理に堂々と立ち向かうことができるようになります。また家族の協力を得ることができ、共に困難を乗り切ることで絆も深まるでしょう。どこかに後ろめたい気持ちがあるままで前向きな借金整理を乗り切ることは困難です。一時的な感情の軋轢はあるかもしれませんが、きちんと立ち向かうことを覚悟し理解を求めるよう打ち明けたならば、おそらく事実を受け止め共に立ち向かってくれることでしょう。

借りられなくなるのが怖い

ひと呼吸おいて現状をよく見極めてください。このままずるずると自転車操業を続けて今の状況を脱却しこれから明るい生活が望めますか？行き詰ったままこれからずっと高い利息を払い続ける悲惨さを思い浮かべてください。借金をしてしまうくせを直さないと生涯を通じて今のような生活を送るしかありません。金銭面にだらしない、他力本願、世間的な常識に疎い、そんな人が借金を繰り返してしまいます。厳しい目で自己分析し、二度と繰り返さない覚悟で借金の連鎖を断たなくてはいけません。

家族に影響するのが怖い

本人が信用情報機関に登録されていても他の家族の信用情報には何の影響もありません。妻が任意整理をして信用情報機関に登録されていても夫の信用情報には何の影響もなく、夫が住宅ローンを組んだりカードを作ったりすることにはまったく差し支えありません。

就職に影響するのが怖い

まず影響はないと思います。そもそも信用情報機関に登録されている個人の信用情報は、貸金業者が正常な取引をするために調査するものです。

会社役員になれない

そんなことはありません。株式会社の取締役・監査役について破産は欠格事由とされていましたが、平成１８年施行の会社法において欠格事由から除外されました。
しかし、現に取締役・監査役である者が破産手続開始決定を受けたときは退任事由となります。

「もっとお金を借りたい」「多重債務を一本化して楽になりたい」の前にちょっと待って！

多重債務に陥ったときは誰もが考えてしまうことです。

とりあえず目先の苦しさを脱却したいためにもっとお金を借りたい、また自分で把握しきれないほどに膨れ上がった借金を低利で借り替えて一本化して楽になりたい。

日々の資金繰りの辛さ、徐々に失せていく借入を繰り返すことへの抵抗感、とにかく現状の苦しさから逃れたいばかりに、新たな借入や低利一本化という誘惑へ追い詰められた心はふらついてしまいます。

人は精神的に追い詰められると正常な判断ができなくなってしまう弱い動物ですのでそれもいたしかたありません。しかしなぜ新たな借入や低利一本化がいけないことなのでしょうか？

新たな借り入れについては、単に借金が膨れ上がり現状が悪くなる一方なのでよくないことは明らかです。低利一本化については、やり方によってはいい結果に転じることもあれば現状がさらに悪化することもあります。

運よく無利子の親族や低利の金融機関で金銭を借り入れることができ、一括払いで借金の清算をし、そのまま地道に返済を続けてゆけば晴れて無借金生活を送ることができます。

しかし、せっかく借りることのできた金銭でサラ業者などに一括返済をした場合、あなたは業者にとって優良顧客となってしまい、借入枠の増額・新規借入の勧誘などが頻繁に来るようになり、その誘惑に耐えられればよいのですがその精神力があればそもそも多重債務に陥ることもなかったわけで、更なる借金が膨れ上がることは必至です。

また、せっかく借り入れた低利・無利子の金銭をそのまま一括で返してしまうのはすごく損です。これまでに支払った利息分が利息制限法に引きなおし計算をして元本充当した場合に返済額が減額される可能性も大いにあるからです。

その分減額された金銭を生活の建て直しに充てることができるでしょう。

どんなに窮した現状でも、ちょっと頭をひねらせれば賢い借金の解決法が見つかります。

安易に現状の苦しさを脱却するのみの独断をしてはいけません。自分で借金を解決することも不可能ではありませんがかなりの覚悟・精神力と知識が必要です。

我々のような専門家の力を借りることは精神的な余裕を生み、大きな助けとなることでしょう。

あなたはなぜ多重債務になったのか？過去を振り返ってみましょう。

現状打破したければ同じ過ちを繰り返してはいけません。

少々の痛みは覚悟しましょう。まずは自分の借金のすべてを書き出してみましょう。

星総合法務事務所ではこうする

債務状況および生活状況、個人的な事情などによって任意整理、個人再生、自己破産から最適な債務整理の方法を選択します。

任意整理を選択した場合でも後の状況判断から個人再生、自己破産へ方針を変更することもあります。
途中のご相談は追加料金なしでいくらでも結構です。
当方の報酬の発生を抑え支払額を少しでも抑えるために、話し合いを設けた上で、積極的にご自身に参加してもらうこともあります。

報酬をきちんといただくことより、第一には信頼関係を築き、第二にその信頼を基礎に解決に向けて共に誠実に対処してゆくことを大切に考えております。

債務整理をする方は債権者に支払うお金がなく生活も苦しくて当然なのですから、そういった状況を恥ずかしいと感じて話し合いがうまくいかず果ては音信不通になってしまったり、また債務整理をしている途中に新たな借金を繰り返したりすることは、当方と力を合わせて債務整理に乗り出した最中ではご自身をさらに追い詰め、また信頼を裏切る行為になるので決してしないでください。

身近な人にさえ絶対に秘密にしていたい借金を打ち明けてくださるのですから、全面的な信頼を置いていただき、すべてをありのままにさらけ出し、事の成り行きについては素直に身を任せてください。

ご自身は気持ちを切り替えて生活・仕事の建て直しをすることにのみ全力投球してください。